Preface to Cinderella.2.6JCinderella.2.6への序文「将来についての最善のことは、ただ日一日とやってくる。」 エイブラハム・リンカーン もう5年が経ちました。この5年は、多くの仕事やプロジェクト、つぎつぎに沸いてくるアイデアとコラボレーション、教育、研究...でいっぱいでした。この間に、Cinderellaは多くのプロジェクトに関係してきました。我々は、それらのプロジェクトをいくつかの(時には予想外の)方向でシンデレラを強化する機会としてきました。これらの機能の一部はまだ実験段階です。しかし、Cinderella2.6ではドキュメンテーションにもそれらの機能を含めています。 ミュンヘンで2008年にドイツ博物館と協力して考えた、数学と音楽の相互関係に関するコースは、Cinderellaで音声出力を行なうための出発点となりました。2007年に立ち上げたポータルサイト Mathe-vital( www.mathe-vital.de) は多くの機能を新開発する出発点でした。TeXライクな植字システムのサポートは、線形代数や微分積分、関数描画のためのものといえます。ドイツ博物館での展示に関する事業では画像表示と画像変換に関する開発のきっかけとなりました。また、3Dオブジェクトを取り扱いたいという願望が膨らみ、機能を強化するプラグイン構造をつくることになりました。 さらに、このドキュメンテーションによって説明されていない、半公式的な機能がまだあります。マルチタッチデバイスのサポート、グラフアルゴリズム、バックグラウンド処理などです。我々はこれの機能の多くが将来公式的に使えるようになることを確信しています。 Cinderella2.0から2.6までに、シンデレラプロジェクトは発展し、幾何学ツールをはるかに超える数学の視覚化ツールと呼ばれてもよいものとなりました。我々は、みなさんが我々の大学の学生と同じように、Cinderellaで数学のビジュアルな作品を作るのを楽しむことをを望んでいます。 2.6版のもうひとつの特徴は、このdocmentationです。2年ぶりに現バージョンのすべての公式的な機能について説明をしました。このdocmentationーマニュアルを印刷するとしたら、あなたはなぜ500ページにもなるマニュアルを必要とするのか疑問に思うかもしれません。これに対する答えはいろいろありますが、2つ述べましょう。ひとつめは簡単です。シンデレラは本当に強力なツールになり、豊かな機能を提供します。2つ目はあなたー親愛なる読者ーに関係があります。私たちはできるだけ読みやすくて使いやすいマニュアルを出版しようとしました。そのために、600近いスクリーンショットと、CindyScriptのプログラム例、段階的なチュートリアル、さらには若干の技術的・科学的な背景情報を含めました。シンデレラは非常に強力なツールですが、多くの仕事は簡単な方法で行なえます。これは、基本をマスターした後に、あなたがこのマニュアルを読んで最も興味がある部分:幾何学、物理、プログラミング、音楽、関数プロット、フラクタルなど:を選択するようになればわかることだと思います。 私たちが2.6版のためのdocmentaitonを用意するにあたり、多くの人の助力がありました。特に、マニュスクリプトの最終版においてElena Kohler と Stefan Kranichに、WikiからLaTeXへの docmentation の変換において Stephan Berndts に感謝します。 多大なる感謝を Terzio Verlag のオーナーであるRalph Möllers にも捧げます。彼は、画像操作で Ritter Rost の絵を使う許可をくれました。これらの絵の著作権は Terzio Verlag にあります。われわれはこれを利用できることを本当に誇りに思います。 マニュアルは紛らわしかったり間違っていたりするでしょうし、バグもあるでしょう。最新版と正誤チェックのために、われわれのWebサイト http://cinderella.de を訪問してください。バグを報告するときは bugs@cinderella.de にメールをください。そして、我々とコンタクトをとるためにはauthors@cinderella.de にメールをください。September 2011 Jürgen Richter-Gebert, Munich Ulrich Kortenkamp, Karlsruhe
Contributors to this page: Akira Iritani
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